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イベント・施策
近畿大学の「近大マグロ」「ネット出願」から見る広報戦略
近畿大学
2014年の大学志願者数で近畿大学が初の1位に躍り出ました。
近畿大学の志願者数トップは首都圏以外の大学としては初の快挙でした。受験生が減少していき競争が高まる中、なぜ近畿大学は志願者数を伸ばすことに成功できたのか。
「近大マグロ」「エコ出願」で話題を呼んだ近畿大学の広報事例をご紹介します。
近大マグロでメディアに露出
近畿大学は2002年に養殖施設で人工孵化したマグロの完全養殖に成功しました
「近畿大学水産研究所」として大阪や東京にも出店を始め、ニュースでも報じられました。
現在は大阪店、銀座店を出店して多くの人で賑わっています。
マグロのとろけるような食感が近代マグロの特徴です。
出典:http://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2013/06/18122721.php
出展:http://globe.asahi.com/feature/101101/04_2.html
2014年末にはカップラーメンも登場。これが美味しいという味だけでなく、蓋の裏には卒業証書がついているというユニークなアイデアで話題を呼んでいます。
出展:http://www.j-cast.com/trend/2014/12/03222243.html
豊田通商と提携へ
2014年の7月には豊田通商との提携も決まり、メディアで発表されました。
天然マグロの捕獲が批判を集める中で、完全養殖ということが注目を集め、企業との提携にも成功しています。
これによってますます知名度は上がり、研究成果も評価されることとなったのです。
クロマグロが絶滅危惧種に指定されたこともあって益々注目を集めそうです。
他にもある大学ブランド商品
帯広畜産大の「畜大牛乳」、北海道大学にはハム・ソーセージのルーツとなる「永遠の幸」、弘前大はアップルケーキなどの「ひろだい」ブランド、他にも「早稲田米」や「慶應の水」など全国にはたくさんの大学ブランド商品があります。その中で近代マグロがここまで認知されたのは、研究努力だけでなく強い広報力があったらからでしょう。
参考URL: http://thepage.jp/detail/20140913-00000003-wordleaf?page=1
近大エコ出願
2014年から完全ネット出願に切り替えました。
「近大エコ出願」というネーミングも定着し、志願者数を伸ばした要因となりました。
割引特典をつけて併願での出願を受け付けていましたが、経験した志願者の声を聞き、ネット出願のみに統一しました。全国でも初の試みだったことも注目され、切り替えのタイミングも絶妙だったと言えます。
※完全ネット出願後も割引特典は継続
この試みが第10回エコプロダクツ大賞「エコサービス部門」環境大臣賞を受賞。
「近大へは願書請求しないでください。」のコピーなど個性的な広告も近畿大学の特徴です。
出展:http://mag.sendenkaigi.com/senden/201405/university-pr/002118.php
web上では取材の窓口を設置
大学のwebサイトでは取材申込フォームを設置し、メディアへの対応にも柔軟に対応し、広報を強化していることがわかります。全教員の情報もこのページから確認することができます。
まとめ
近畿大学がここまで志願者数を増やしたのは広報の力だと言えるでしょう。
オープンキャンパスで近大マグロの試食会を実施したりと新たな試みを実施し、認知力を高める
アイデアも画期的です。キャッチコピーなども学校内で考えているということなので非常に広報力が優秀なのでしょう。
強い広報力で志願者数を伸ばす近畿大学の事例をご紹介しました。