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どこよりも早くLINEを導入した大学から学ぶ「LINE活用のメリット」

芝浦工業大学、日本女子体育大学

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大学のLINE活用術について

LINE@のサービス開始(2012年12月)と同時に導入を決めた芝浦工業大学。現状(2014年12月時点)で6,179人の会員を抱えています。同様に費用が高い公式アカウントに比べて、安価に利用できるLINE@が開始されたということで導入する学校が急増しています。今や1,000校を超える学校が導入をしていますが、学生の間で急速に普及するLINEの活用術をご紹介します。

新入生が最も利用しているSNSはLINE

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出典:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/06/25882-snsline.html

近畿大学のアンケートによるとスマートフォンの使用率「88.2%」 、最もよく利用するSNSはLINEというデータもあります。近畿大学もLINEを活用して出願数を伸ばしている大学のひとつです。メールの開封率は以前に比べて落ちる一方です。FacebookやTwitterの活用は多くの大学が進めていますが、まだ大学のLINEアカウント所有率は少ない状況です。これからどんどん増えていくことが予想されます。

ただ急速に拡大している分、学生のトラブルにおいても注目されてしまうLINE活用。導入後の利用方法には注意をしたいところです。あまり発信しすぎてもブロックの対象になってしまいます。週に1回くらいを目安に発信しているところが多いようです。

大学がLINE@を始めるのはなぜか

Screenshot of accountpage.line.me

LINE@の公式ブログによると芝浦工業大学広報課の担当者が導入に至った経緯を語っています。

―具体的にどういった点が導入の決め手となったのでしょうか?
LINE@を始める前のコミュニケーションツールといえばSNSでした。学校情報から雑談に近い内容まで、結構高い頻度で更新はしていたのですが、SNSだとタイムラインで流れてしまいます。そうなるとリーチも難しい部分がありました。LINEであれば、プッシュで情報が届くからすぐにメッセージを読んでもらえますよね。確実性と即時性の2点に魅力を感じ、導入を決めました。

LINE@公式ブログ

LINE@では友だち追加したユーザーへメッセージを送信することができます。芝浦工業大学では入試に関わる情報やオープンキャンパス、入試の出願日程などを配信しています。オープンキャンパスでノベルティプレゼントのクーポンを配信したところ、なんと3,000人中60人がクーポンを活用したそうです。また、大学案内などのパンフレットやオープンキャンパスで登録を促す告知を渡すことで飛躍的にユーザー数を伸ばしていきました。大学によっては在校生に向けた学食の割引クーポンをLINEから配布しているところもあります。

LINE@活用のメリットとしては下記の3点が大きいでしょう。

  • 高校生の利用率が圧倒的に高い
  • 導入コストが安い
  • 興味のある対象に確実に届く

ただ、拡散力は低いため、最初に会員を増やす努力を惜しまないことが大切です。会員が集まらないとどうしてもほったらかしになってしまいます。

LINE@で友だちを増やすための施策

同じくLINE@を活用し、学生の8割が友だち登録しているという日本女子体育大学の運用担当者によると・・・。

―友だち集めはどのようにされていますか?
入学時に配る冊子や学内のポスター、図書館に置いているポップですね。学生がよく出入りする場所や目に付きやすいところに販促ツールを置いています。あとは口コミの威力は大きいです。女子大ならではなんですかね? 今は学生の8割が、LINE@を友だち登録してくれています。

同じように友だちを増やすためには印刷物で告知をしたり、イベントで声をかけたりということで増やしていくところが多いようです。ここが一番難しい運用かもしれませんが、地道な努力が必要になってくるでしょう。

まとめ

LINEはユーザーが急拡大し、世界でも5億6千万人を突破してインフラ化へ進んでいます。新しいものを活用していくのはリスクも伴いますが、学生が頻繁に利用しているものを告知媒体として使うことで学校と学生の距離が縮まります。過去に活用している成功事例を参考に上手に運用をしていきたいですね。

 

 

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