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イベント・施策
受験生のオープンキャンパス参加状況と人気施策
入試広報において考える上で、まず挙がるのがオープンキャンパスでしょう。たくさんの学生と接触する絶好の機会が、オープンキャンパスです。学校は、オープンキャンパスで学校の魅力を最大限に伝えるべく、様々な企画を思案します。それでは、現状のオープンキャンパスはどのような参加状況があるのでしょうか。
オープンキャンパスの参加状況
下記データは株式会社リクルートマーケティングパートナーズの「進学センサス2013」より転載しました。
大学進学者の93.4%がオープンキャンパスに参加
大学進学をするほとんどの学生がオープンキャンパスに参加しているようです。そして、その数はここ数年で増加傾向にあります。参加校数は平均3.66校(男子平均2.98校・女子平均4.17校)。どの学生もオープンキャンパスでの情報収集を大切にしています。
オープンキャンパスで知りたかったこと
- キャンパスの雰囲気(70.8%)
- 学校で勉強できる内容(67.5%)
- 在校生の様子や雰囲気(57.4%)
- 入試の情報(42.3%)
- 実習室や教室などの雰囲気(39.1%)
事前に知りたかった情報は、このような情報がベスト5です。行った後に良かったと感じたことで「在校生の話」「模擬授業」が増えていることから、コミュニケーションのあるイベントは満足感が高いことが予想できます。
最近増えてきているオープンキャンパスでの施策
ビブリオバトル
ビブリオバトルとは、知的書評合戦のこと。発表者が面白かったと思う本で5分間のプレゼンを行います。そして、参加者はそれぞれの発表者から投票を行い、一番読みたいと思ったチャンプ本を決めます。「人を通して本を知る.本を通して人を知る」のキャッチコピーと共に広まっているコミュニケーションゲームです。
ビブリオバトルとは !!??
【公式ルール】
- 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる
- 順番に一人5分間で本を紹介する
- それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う
- 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする
オープンキャンパスの図書館イベントとして開催が増えてきています。予選を行っておいて、本選を一般公開したり、オープンキャンパスで実施したりと、これからさらに増えていきそうな気がします。
宮城大学のビブリオバトル
例えば、宮城大学は毎年学内でビブリオバトルを開催しています。オープンキャンパスの時はUstream配信をしているほど力を注いでいます。積極的に大会にも参加しています。
こちらは宮城大学ではありませんが、学生によるビブリオバトルの様子です。
アクティブラーニング
最近力を入れている学校が多いアクティブラーニング。教授が一方的に学生に向かって講義をするのではなく、教授と学生が一体となって、全員が意見を出し合う参加型の授業です。このアクティブラーニングを取り入れ、オープンキャンパス時に一緒に体験するイベントが増えてきています。受験生にとってオープンキャンパスで満足度が高いイベントは、このような模擬授業体系であったりします。
産業能率大学のAL体験DAY
産業能率大学は、受験生向けにAL体験DAYというイベントを定期的に行っています。今年の夏も既に3回ほどスケジュールが決まっているので、気になる人は体験してみては。例えば、こんな内容を予定しているようです。
- インタビューによる自己紹介
- グループワーク体験 —ヒット商品を生み出そう!—
- 昼食
- ヒットのヒミツを探ろう!
- ヒット商品が売れる秘密を探ることで、情報分析の面白さを体験しよう
- ヒット商品を企画しよう!
- 1日のワークや講義で学んだことを活かして、チームでヒット商品の企画にチャレンジ!
普段はあまり気にとめないヒット商品ですが、なぜ売れているのかということを考えてみると各商品の共通点をいくつか見つけることができ面白かったです。またグループは普段の高校の授業と違い、実際に話し合い体験することで自分の中にスッと入ってきました。(神奈川県 高3男子)
関西外国語大学のアクティブラーニングの様子です。
まとめ
オープンキャンパスはほとんどの受験生が経験するイベントです。そして、1人あたりでも2~4校の学校を訪問しています。受験生が知りたいことは、大学のリアルな声であり、積極的に交流のできるイベントが求められています。ビブリオバトル・アクティブラーニングは近年オープンキャンパスでも増えてきて、今後さらに企画する学校が増えていきそうです。