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希少価値でアピール?夜間学部を設置している大学

東洋大学 大阪経済大学 東京理科大学

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大学には、夜間授業を行う2部が存在します。少し前までは、多くの大学がこの2部を多く採用していたのですが、2007年頃から「昼夜開講制」にシフトする大学が増え、今では2部を継続採用している大学が少なくなってきました。
そもそも「夜間学部(2部)」と「昼夜開講制」との違いは何なのか?どんな大学が2部を採用しているのか?などを紹介します。

減少する夜間学部(2部)採用大学

各大学の受験倍率も軒並み高かった時代とは打って変わって、少子化の波が大学にも押し寄せてきており、特に勤労学生の減少は顕著なもので夜間学部本来の存在意義が薄れてきている昨今。多くの大学が昼夜開講制へ移行したり、夜間学部を廃止・縮小して、より需要のある社会人向けの専門職大学院を強化する傾向が見られます。
そして、専門学校などの台頭も2部減少の大きな原因であると考えられます。多くの学生が、自分の本当にしたいことを早期に考え、焦点を絞れる時代になってきたということの表れなのかもしれませんね。

「夜間学部(2部)」と「昼夜開講制」との違いは?

では「夜間学部(2部)」と「昼夜開講制」との違いはなんなのでしょうか?
一般的に夜間学部は夕方から2コマ〜3コマほどの授業があり、昼間の学部との連携はほとんどありません。教授陣は一緒だったり、授業の内容も一緒だったりはしますが、コマ数が少ないので選択の自由があまり効かないのが特徴です。
そして最大の違いは、昼間の学部と比べて授業料が低価格ということです。
一方昼夜開講制は、「昼間主コース」と「夜間主コース」の2つが設置されています。
それぞれ4年間で卒業に必要な単位を取得することが可能で、授業履修の自由度が高いため通称「昼夜フレックス制」とも言われています。
こちらは「制度」なので、特に授業料に差はありません。

「夜間学部(2部)」を採用している大学紹介

多くの大学が昼夜開講制にシフトしていく中、現在も夜間学部を維持し続けている大学も存在ししています。国公立の大学では母数に対して考えるとまだ多くの大学が夜間部を継続している傾向があります。社会人からの需要が多くあることが起因していると考えられます。
しかし私立大学となるとその数はぐっと減少します。
そんな中でも、東京理科大学や東洋大学はそれぞれ都心キャンパスに設置する学部において夜間学部を設置する唯一の存在となっています。特に東洋大学は、イブニングコースというネーミングで大半に反して夜間学部の拡充をしており日本最大の夜間学部定員数となっています。何かと注目度の高い東洋大学が、受験生から選ばれる所以の一つとなっています。
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/visitor/working-people/needs/evening/

そして大阪で唯一の夜間学部採用を続行しているのが、大阪経済大学。

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夜間部出身の先輩の声などを掲載するなどとても大々的に広報しています。

まとめ

全体的な流れから行くと、夜間学部のシェアは確実に減ってきています。しかしながら、それを逆手にとって大学の強みとしてアピールしている大学も存在します。
学費が安くなったり、社会人の間口を広げたり、メリットとしてアピールできるポイントがあるからだと推察されます。
今後、夜間部や昼夜開講制がどのような動向になるのか、注目されますね。

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