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イベント・施策
秋田市の学生が取り組む「17歳の6次産業化プロジェクト」
秋田県立金足農業高等学校、秋田市立秋田商業高等学校、秋田県立秋田工業高等学校
出典:http://www.city.akita.akita.jp/city/pl/pb/koho/htm/20140207/020716.html
「17歳の6次産業化プロジェクト」をご存知でしょうか?
秋田県立金足農業高等学校、秋田市立秋田商業高等学校、秋田県立秋田工業高等学校の3校が協力して行っているプロジェクトです。2012年度から秋田市が6次産業化推進事業として進めていて、高校生の豊かなアイデアを商品開発に活かし、関心を高めてもらう狙いがあります。
6次産業化とは
6次産業化とは、生産(1次)、加工(2次)、販売(3次)までを一体(=1+2+3)して手がけ、新しい付加価値を生み出す取り組みです。1次産業では収入が限られてきますが、6次産業化することで収入が安定し、雇用を拡大することができます。今までの家族経営では成り立たない経営となるため、若者の力が必要となっています。
どんな商品が販売されてきたのか
昨年度は「野菜さんのホワイトソース生パスタ」が東北地方・新潟県のファミリーマート店舗約820店で販売されました。ファミリーマートは2011年より、秋田県と「連携と協力に関する包括協定」を締結しています。このプロジェクトで発足したチーム「SKK17」が考案し、ファミリーマートが開発を進めた商品です。ほうれん草、トマト、秋田県産かぼちゃを練りこんだ3色の生パスタが好評を呼んだそうです。商品のデザインはプロジェクトメンバーがデザインしたものを使用しています。
他にも、秋田産のりんごを使用したあきたっぷるなど過去に様々な開発が商品化されています。素朴で可愛らしいパッケージですが、美味しそうです。
出典:http://akisho.ed.jp/?p=1280
出典:http://lovstyle.com/archives/236
2015年度の取り組み
2月5日、2015年度の商品開発発表会が行われました。昨年の5月から開発が始まり、夏に協力業者とのマッチング、それから試作などを繰り返しました。発表会では、マーケティングやチラシ制作などの活動報告をしています。11月上旬に東北地方、新潟県のコンビニエンスストア約2100店で高校生達の考案した商品が販売される予定です。今年のファミリーマートは秋田産枝豆を使用したスイーツを販売することを発表しています。今年も楽しみな商品が発売されそうです。
プロジェクトによる広報力
地元の企業と連携を取りながら、学生にとっては初めてビジネスに触れる機会となります。秋田商業高等学校ではプロジェクトに伴って、農場見学や約10社の企業を集めた企画検討会 、ビジネス実践基礎講座を行っています。このプロジェクトも今年で4年目を迎えることで認知が広がりつつあります。実践的なビジネスが体験できるということで、メディアへの露出も増えて3校への関心が高まっています。
出典:http://www.asahi.com/topics/word/6次産業化.html
まとめ
プロジェクトを継続していくことで、さらに認知を深め、学校だけでなく地域のPRにも繋がっていく素晴らしいプロジェクトです。地元農家や企業と連携し、協力してビジネス化していくと、若者の雇用促進・拡大にも効果がありそうです。秋田のプロジェクトは行政主導ですが、同じような取り組みが増えていくと良いですね。