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就職・キャリア支援で学校は変わる!参考にしたいキャリア支援の取り組み【専門学校編 Vol.1】

大阪電子専門学校、マロニエファッションデザイン専門学校、滋賀県歯科技工士専門学校、

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就活サポート、キャリア支援は、それを目的として入学する学生を抱える専門学校にとって非常に重要で、入試広報にも直結します。

ということで、入試広報ラボでは初の試みとなるシリーズ企画として、就職・キャリア支援に力を入れている専門学校に取材を申し込み、学校で実施しているキャリア支援についてお話しをうかがいました。

大阪電子専門学校

大阪電子専門学校

企画課 林田晃洋様(左) 就職課 課長代理 木村宏一様(右)

企画課 林田晃洋様(左)
就職課 課長代理 木村宏一様(右)

JR大阪環状線「桃谷」駅から歩いて5分の地上9階建てのモダンな校舎。電子工学科、情報エンジニア科、電気設備科の3学科を設置。経験豊富な教員陣によるハイレベルな技術教育を展開し、世界で通用する技術力を養成してます。
今回は就職課の木村様と企画課の林田様にお話を伺うことができました。

大阪電子専門学校

最近の就職状況はいかがでしょうか?

求人票は毎年約350社から求人を頂いています。
うちの場合はごく稀なケースかもしれませんが、専門職が多く一般の事務職などはありませんので、学生が就職を希望すれば、数社を受ければ内定を頂いている状況で、特に電子設備科では1,2社を受ければ決まっている状況なので、何十社も面接を受けるといったことはまずありませんね。

特に最近多いのが、車の自動運転技術とかIOTに関する人材についての要望ですね。電気設備科については、6月上旬に全員内定を頂きました。
また、東京オリンピックの影響で、電気工事の需要が急増していて、東京に人材が流れたことが影響して、こちら関西でも人手不足ということがあるようです。

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すごい決定率なんですね。企業のニーズに合う人材を育てているから決定率も高いんでしょうか?

工業系の学校にはそういった傾向はありますね。
特に昔に比べると理系離れということもあって、半田ごてを持って電子回路を作ると言った学生は少なくなっているんですが、ただ、そういう技術者を求める企業は減っていないので、非常に就職率が高い状況なんです。
これだけ就職には有利なんだよ!というのは是非多くの高校生にも知ってもらいたいですね。

キャリア支援として心がけていることはありますか?

履歴書の書き方や面接の練習、マナーといったものはもちろん行っているんですが、最も力を入れているのは、学生の適性に応じた会社の斡旋ですね。
これはどこまで学生の人生について深く考えるかということが問われていると思うんですよ。
元気な学生、おとなしいけど真面目な学生、それぞれに合った職場があると思いますので、そこらへんは深く考えながら情報を収集して紹介するようにしています。

あと、学生に勧める就職先は、大企業だけではなく、地味だけど安定した優良企業を勧めるようにしています。世の中には、特定の地域とか分野で独占的なシェアを持って、ずっと何十年もやっている会社があります。そういった企業ではリストラなども少なく、安定しているんですが、そういったところはあまり表立って宣伝していないので、学生にはわかりません。

学生の気質にもよりますが、入社後住宅ローンを組んで自分の家を持ちたい、長く勤めたいとか希望を持つ学生には、そういった企業を見つけ出して紹介していくことも重要だと思っています。
いろんな個性の学生が入ってきますので、毎年毎年が勝負ですね。
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良い企業はどのように見分けているのですか?

やはり客観的なデータもありますが、これまで多くの企業の採用担当者様とやりとりしてきましたので、実際にお会いして話をしたり、メールなどでのやりとりから伝わってくる部分が大きいですね。

入試広報としてのご苦労はいかがですか?

最近では専門学校と同じような学科を持った大学も増えてきて、専門学校の独自性が少なくなってきているという部分での苦労はありますが、やはり資格取得にはまだ強みがありますので、そこからつながる早い段階での就職やキャリアプランが描けるという部分を打ち出していきたいですね。

資格取得については、なりたい職業に対してどのような資格が必要か、就職に有利となる資格などを取得するように学生へ勧めて、勉強のサポートを行っています。

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最後に、目指すキャリア支援とは

学生の人生は本人が決めることですが、現時点でその学生の適性に合った、その学生の人生設計に見合うような就職先に送り出す。というのが目標ですね。

マロニエファッションデザイン専門学校

マロニエファッションデザイン専門学校

就職部 部長 吉藤宣男 様

就職部 部長
吉藤宣男 様

大阪の「天神橋筋六丁目」から徒歩2分の好立地にある、マロニエファッションデザイン専門学校。半世紀以上に渡る歴史のなかでファッション業界の最前線で活躍する人材を多数輩出してきました。
今回は就職部の吉藤様にお話を伺いました。

最近の就職状況はいかがでしょうか。

最近は好調で就職率100%が続いています。
年間220〜230社くらいから求人をいただくんですが、販売職の場合、1社あたり多いところでは、200名を超えるところもあります。求人の募集人数で数えると今年は3000は超えるのではないかと思っています。

マロニエファッションデザイン専門学校

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うちの学校の場合、半数がファッションデザイナーなどの専門職、残りの半数が総合職や販売職で就職します。
専門職の場合は、企業から直接届く求人票から就職につながることが多いです。求人数は販売職よりも少ないのですが、専門職の人材を必要とする企業は、うちのような専門学校へ求人票を出すことが多いので、一般的な学校よりもチャンスは多いと言えます。

インターンシップなどは実施されていますか?

はい。インターンシップについては、こちらからお願いする場合もありますが、企業側からいただくことが多くなっています。
インターンシップからそのまま就職につながることもよくあります。やはり数時間の面接よりも何週間か一緒に働いてもらった方がその人のことがよくわかりますから、企業の方にとっても安心ですしね。

現場での経験という意味では、うちには企業から多くのフィッターやアシスタント依頼があり、1年間で1人平均10回以上は参加しています。そこでも熱心な学生は目に止まって就職にいたる場合もあります。

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企業側のニーズはどのように汲みとっていますか?

企業の人事の方など、常に情報交換をしているのと、試験の内容から汲みとるようにしています。
また、企業からの要望がなくても、今後必要とされるであろう技術は積極的に取り入れるようにしています。
例えば、「ラインアナリシス」という授業を行っていて、それぞれの顔の輪郭や目や鼻、体格や骨格を分析して、その人にあった服装や髪型、アクセサリーをコーディネートできる技術で、今後専門職はもちろん、販売職でも必要とされる技術になってくると思っています。

キャリア支援として力を入れてる部分を教えていただけませんか?

取り組みとしては、就職のガイダンスを2年生の秋から全部で30回実施しておりまして、エントリーシートの書き方や、一般常識のテスト対策、グループディスカッションなど、就職のためのカリキュラムを設けています。

また、クラスの担任と就職部の私で一人一人と面談をして就職先の希望を聞いたり、こちらからそれぞれの学生にあった就職先を提案するようにしています。

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実際に面接を受ける際は、エントリーシートや履歴書は必ずチェックするようにしています。
私も外出などが多いので、最近では学生とLINEやメールでやり取りすることも多くなりました。
中には、面接日前日の夜遅く、ギリギリになってエントリーシートのチェックをメールで依頼してきたりして。「もっと早く持ってこいよ!」とか言いながらも必ずチェックするようにしています。

私自身が長年ファッション業界にいたこともあって、その時の経験やネットーワークなども役立っていますね。

最後に、目指すキャリア支援とは

「第1希望100%」すべての学生が自分の希望する就職先に就職することです。

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取材中、撮影のため教室を回っていると、学生さんから吉藤さんに気軽に声をかけられるシーンも多く見られました。他愛のない雑談の中から、学生の近況を確認している様子も見受けられ、教員と学生の距離が近いことが伺えました。

滋賀県歯科技工士専門学校

滋賀県歯科技工士専門学校

教務主任 河﨑一成 様

教務主任
河﨑一成 様

3校目は滋賀県は草津市にある滋賀県歯科技工士専門学校。国家資格でもある歯科技工士を育成する全国でも有数の歴史と伝統ある専門学校です。今回は教務主任で広報や就職も担当されている河﨑様にお話を伺いました。

滋賀県歯科技工士専門学校

歯科技工士ってどんなお仕事になるんでしょうか?

歯科技工士は、「歯」がむし歯や歯周病で欠損した時に失われた「歯」に代わる「入れ歯」や「さし歯」を製作する国家資格を持った医療専門技術者です。

噛み合わせ一つで体のコンディションが左右されると言われていまして、毎日の食事をおいしく食べられ、笑顔で気持ちよく過ごすことはもちろん、健康管理のためにも「歯」はとても重要なものなんです。

多くの卒業生は歯科医院・病院・歯科技工所などで従事しますが、将来的には独立開業も可能です。
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最近の就職状況はいかがでしょうか。

就職率はおかげさまで常に100%近くを維持しています。
歯科技工士になりたい人は少なくなっておりますが、求人は増えてきていまして、滋賀県下はもちろんですが、関東方面などからも多くの求人が集まっている状況です。

私は授業も担当しながら、広報、就職サポートについても担当しているのですが、どちらかというと入学者を増やす広報の方に苦労してる状況ですね。

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医院や企業からはどのような学生が求められているんでしょうか?

一番重視されているのは素直で真面目な学生ですかね。やはり2年間で習得できる技術は限られているので、卒業時の技術というようりも、そこからどれだけ伸びるか、続けてもらえるかなどを重視されていると感じています。あとは、コミュニケーションがしっかり取れるかですね。

 

キャリア支援でのお悩みはございますか?

そうですね、苦労している部分ということでは、最近はコミュニケーションを取るのが苦手な学生が増えているので、そういった学生にどういった指導をしていくかという部分ですね。

例えばコミュニケーション力をつけるために、月に1回全学年合同のレクリエーションを実施したり、頻繁に個人面談をしたりしています。

このあたりについては自分一人だけではなく、他の教員ともディスカッションしながら、それぞれの学生の適性に合わせたキャリア支援を考えています。

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うちは少人数制の学校なので、個人面談の時間も取りやすく、一人一人に目が届きやすい環境です。
それぞれの学生の性格も把握していますので、就職先についても希望を聞いたうえで、その学生に合った職場を紹介するようにしています。

特殊な業界なので、それぞれの技工所様で求められる人材も異なり、当然面接の形態も異なってきます。学生にはどんなことを聞かれても柔軟に答えられるように教えています。

最後に目指すキャリア支援とは

うちの学校の理念にもなっているんですが、「卒業後すぐに活躍できる人材」を育成していきたいと思っています。うちでは病院などと提携して実際の患者さんの歯型を使った実習を行っているので、卒業生の技術については高い評価を頂いています。

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広報もご担当されるとても優しそうな河﨑さん。取材の翌日も同窓会を兼ねた歯科技工士のことを知ってもらうイベントがあるとのことで、入試広報に、就職サポートに精力的に動かれていました。

まとめ

今回、入試広報ラボ初めての試みで、「専門学校のキャリア支援」という一つのテーマで複数の学校へ実際に取材して記事を作成しましたが、取材をして感じた のは、専門学校の学生一人一人に対する距離の近さ。そして、就職のサポートの手厚さでした。全員の顔や性格、適性を把握して、最後の一人までしっかりと サポートするという学校も多くて、とても驚きました。第2弾、第3弾も予定していますので、ご期待ください!

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